にじいろ家族日記

実子と里子ちゃんの子育てや家族の事などの記録です

子どもシェルター

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家に帰りたくない子どもたち、家に帰らなくても気にされない子どもたち

私の実家は家の作りが特殊で親と子どもたちの部屋が離れた作りになっていて、両親も私たち子どもにあれこれ言うことも少ない親だったので、私の部屋にはよく友人が遊びに来たり、泊まったりしていました。

 

こんな感じの家です↓

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友人が遊びに来たり、泊まりに来たりすることはどこの家でもよくある事だと思うのですが、その中に家に来るたびに「帰るの嫌だな~」とか「別に帰らなくても大丈夫だから今日泊まってもいい?」という子が数人いました。彼女たちに話を聞くと

 

「親が過干渉で、ちょっとでも心配させるような事を言うと母親がヒステリーを起こして、家族全員それに巻き込まれるから、帰りたくないんだ…」

「帰っても親仕事でいないし、別に遅く帰っても何も言われないからいいんだ」

と言っていて、私は「ひどいね。居ていいよ」と話を聞く事しか出ませんでした。

 

その中には今で言うパパ活をしているような子や、自傷行為をやめられないと言う子もいました。そのような子たちが家に来るたびに何か力になれないかと、話を聞いたり一緒に考えたりはしていたのですが、高校の時の私がそんな深刻な悩みを解決する能力があるわけでもないし、ましてや助けてくれる公共の機関など知っているわけもなく、結局その子たちの口から出る言葉は「しょうがないよね…」「まぁいっか…」でした。

 

「何で子どもの力だけで解決しようとしたんだ。」

「もっといろんな人に相談すればよかったんじゃないか。」

そんな意見もあると思います。

でも、その子たちは頼ろうとしていました。

口には出せなかったかもしれないけど、誰かに気付いてもらおうと一生懸命SOSを発信していたんです。ただ、それを大人がちゃんと見てくれなかったから、気付かなかったから、一生懸命SOSを発信することをあきらめて「しょうがないよね…」になったんじゃないかな…と思うのです。

 

大人になって、特に自分が親になってから、彼女たちのような子たちをきちんとした専門知識を持っている人が、相談に乗ってくれたりサポートしてくれたりする場所ってないのかな…と考えるようになりました。

 子どもシェルター

私の住む新潟県の「NPO法人 子どもセンター ぽると」さんが運営している子どもシェルターという所があることをつい最近知りました。

porto-niigata.org

 

「子どもシェルターぽると」

  • 自立を目指して施設を退所したが、うまくいかず、帰るところがない
  • 非行を起こしてしまったが、帰る場所がみつからない
  • 妊娠して家を飛び出したが、泊まる場所がない
  • 親から「あんたなんて産まれてこなければよかったのに」と言われ、家にいるのがつらい
  • 家族や彼氏などから暴力を受け、避難したいが行く場所がない
  • 虐待を受けて家に帰ることができない

などの10代後半(概ね15歳~19歳)の女の子が対象。

シェルターなので、施設の場所などは公にしていない。

 

24時間スタッフが常駐し、子どものそばに寄り添い、弁護士・子どもシェルタースタッフ・児童福祉関係機関等が連携しながら、子どもの抱えている困難な問題について、子どもと一緒に子どもが次のステップに進むためのサポートをしてくれるそうです。

 

高校時代の私には話を聞く事しかできなかったけど、こうした専門知識をもっていている人、様々なケースの子どもたちを見てきた経験のある人、が連携しながら見守っていったらきっと「しょうがない…」「まぁいいや」で終わってしまうことが少なくなるのんじゃないかと思います。

 

 児童養護施設と違うと感じたところ

 まず児童養護施設は18歳までしか入所できないですが、子どもシェルターぽるとは概ね15歳~19歳を対象にしているということと、そのような女の子を対象としている点が大きく違うと感じました。

 

特に女の子を対象としている点に関しては、先ほど私の高校時代の友人たちの話をしましたが、彼女たちは本来守ってくれるべきはずの親や周りの大人にきちんと守ってもらう事ができず、自分でなんとかしなければいけない環境にあった子が多かったのですが、そんな事高校生には出来ることの限界があります。

そうして、家庭や学校以外の大人で、自分を守ってくれそうな大人たちがいる場所に居場所を求める子たちを見てきました。

きちんと守ってくれたり相談に乗ってくれる大人たちならいいのですが、そうではない場合彼女たちは性を搾取される環境に陥る危険性が高まり、さらにもし性を搾取される環境に陥った場合、彼女たちは「それは自分が必要とされているから」と考えたり、「それしか自分がいる意味がないんだ」と思ってしまったりして、その環境からなかなか抜け出せなくなっていきます。

 

 「自己責任だからほっとけばいい。」

という方もいるかと思います。

確かに彼女たちに全く非がなかったかと言ったらそうじゃなかったかもしれません。

でも彼女たちは本来守ってくれるべきはずの親や周りの大人にきちんと守ってもらう事ができず、自分でなんとかしなければいけない環境で見本やお手本とする大人がいない状況で、大きな失敗もせずに順調に歩んでいく事はとっても難しいのではないでしょうか?

それを自己責任で終わらせてしまっては、これからもそういった子たちは減らないとおもいます。

そういった危うい環境にいる女の子たちにとって、見本やお手本となる大人たち(特に同性の女性)がいてくれることはとても心強いし、必要な存在だと思います。

 

全国にもある子どもシェルター

子どもシェルターぽるとさんのホームページに掲載されていた全国の子どもシェルターです

  • 東京都:カリヨン子どもセンター
  • 横浜:子どもセンターてんぽ
  • 千葉:子どもセンター帆希
  • 埼玉:子どもセンター・ピッピ
  • 名古屋:子どもセンターパオ
  • 京都:子どもセンターののさん
  • 兵庫:こどもシェルターこころんハウス
  • 大阪:子どもセンターぬっく
  • 和歌山:子どもセンター るーも
  • 岡山:子どもシェルターモモ
  • 広島:ピピオ子どもセンター
  • 福岡:そだちの樹
  • 宮崎:子どもシェルターみやざき ふらっぷ
  • 札幌:子どもシェルター レラピリカ
  • 沖縄:子どもシェルター おきなわ

 

当時家に来ていた友人たちは、信頼できるパートナーと結婚した子や、当時自分が大変だった思いを子どもにはさせたくない。とお母さんになって頑張っている子もいます。

残念なことにその後連絡が取れなくなってしまった子もいます。

 

私を信頼して色々な事を話してくれた友人たちは今でも大切な友人です。

友人たちと一緒に過ごしてたくさん話した時間は、私に色々と考える機会を与えてくれました。友人たちに本当に感謝したいと思います。